ベルトコンベアの清掃時の安全性や複数サイズへの対応を調整式ワンウェイトルクヒンジで解決

ベルトコンベアに調整式ワンウェイトルクヒンジ

ベルトコンベアのカバー開閉部分に弊社の調整式ワンウェイトルクヒンジ HG-TQJ100型を採用いただきました。
食品製造ラインのベルトコンベアには、ほこりや異物混入を防ぐためにカバーが付けられています。今回の事例では、清掃の際の安全性・複数サイズへの対応・限られたスペースなどお客様が抱えていらっしゃったさまざまな課題の解決をHG-TQJ100型でお手伝いさせていただきました。

清掃時の安全性と操作性の課題をワンウェイ(一方向)トルクヒンジで解決

清掃時の安全性と操作性の課題を解決

ベルトコンベアの清掃はカバーを開けて行いますが、途中で蓋が閉じてしまうと危険です。カバーが不意に落ちてこないように、開けたままピタッと止められるフリーストップをご提案しました。
またカバーが重いため一般的なトルクヒンジではピタッと止められる反面、開ける時に固く感じてしまい操作性が悪くなるという課題がありました。ワンウェイトルクヒンジは一方向のみにトルクが発生するため、開けるときはトルクフリーで軽く開けられ、閉じ方向はトルクが発生するため不意な落下を防止でき安全に清掃できるようになりました。

サイズ違いのカバーもトルク調整機能で対応

ラインの長さが異なる複数機種での使用を希望されていましたが、サイズが異なると適したトルクが変わるため一般的なトルクヒンジでは複数の製品を使い分ける必要があります。HG-TQJ100型はトルクを0〜10N・mの間で調整できるため1製品でさまざまなサイズのカバーに対応できるだけでなく、取付後も操作感を調整することができる点をご好評いただきました。

装置全体を低くしたいという課題をヒンジにすることで解決

食品製造ラインのベルトコンベアでは、カバーの高さを低くしたいというご要望をよくいただきます。取付高さが限られているためステーやガススプリングは取り付けられませんが、ヒンジでこれらの課題を全て解決できたため、結果として装置全体の高さも低くすることができました。

課題のポイント

  1. 食品工場で働く方が安全に清掃できるように、カバーが不意に閉まらないようにしたい。
  2. サイズの異なる複数のベルトコンベアのカバーに使用したい。
  3. 装置全体の高さを低くしたい。

解決のポイント

  1. カバーを開けたままピタッと止められるトルクヒンジをご提案。さらにトルクが一方向にのみ発生するワンウェイトルクヒンジにすることで、開けるときはトルクが掛からず軽く開けられ、エンドユーザーの方の使い勝手も向上できました。
  2. トルクを調整できるタイプにすることで、1つのヒンジでさまざまなサイズのカバーに対応できるだけでなく、取付後も操作感を調整することができるようになりました。
  3. ステーやガススプリングではなくヒンジでこれらの課題を解決することで、装置全体の高さも低くすることができました。

製品情報

調整式ワンウェイトルクヒンジ HG-TQJ100型

調整式ワンウェイトルクヒンジ HG-TQJ100型

  • 一方向にトルクが発生するトルクヒンジです。逆方向のトルクがほとんど発生しないため、扉などをスムーズに操作できます。
  • トルクは0~10 N・mの間で調整できます。

※2021年2月24日時点の内容です。